安心を手放してみる
ナシーム・ニコラス・タレブの本の数々をタレブックと呼んでいる。
最初に自分が覚えていることを忘れるために自分の好きに書いているという文章を見たのはこのタレブックのどれかだったように思う。
安定を目指すかどうかというのは、その人の生い立ちが影響しているのだろう。安定した仕事をすることになったので、日本経済が上向きでも中庸の道を進んでいる。その中で、どうプラスの恩恵を得るかは投資くらいしか思い浮かばない。
投資をするにしてもいろんな方法がある。インデックス投資や個別株もあるし、不動産や仮想通貨もある。どんなものでも良いように思うが、タレブックの中ではバーベル戦略が不確実性を生活に取り入れる上で必要だと語られている。なぜ不確実性を取り入れる必要があるか、というと経済的な成功は不確実性が大きな役割を果たすからである。
バーベル戦略は今でこそいろんな本を読むとその概念が語られているが、要は仕事が安定しているのであれば、そのほかは不安定(不確実)な戦略を取ることでブラックスワンを取り入れられるということである。安定を指向する人間は、そのほかの戦略も安定を指向しがちであるため、それでは正の不確実性を取り入れることができないことを覚えておかなくてはならない。逆に、仕事が不安定であるなら、他の戦略は安定を目指した方がいい。(r>gの掟があるから不安定にするのはrのほうがいいのかもしれないね)
逆に負の不確実性しかないような戦略は取るべきではない。例えばローンを組むと、国全体の環境が影響する。現状の日本では、低金利の時代が終わりを迎えつつあり、ローンを組んでいる人にとっては、ほぼ確実に負の影響が出てくる。見通しが効くものではあるが、簡単に抜け出せるものでもない。
よく考えると家を買うというのは安心を手に入れるという意味なのかもしれない。しかし、それは本当に安心かと言われると負の影響しかない不安定な世界に乗り込んでいっているのかもしれない。(ローン金利の問題、自分自身が働き続けられるのかという問題)